鮮度保持剤[フレッシュドット]
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食品鮮度保持剤[フレッシュドット]


フレッシュドットの特長

分類 アルコ−ル蒸散系(エタノール蒸散系、アルコール揮散系とも言います。)
はたらき(作用) アルコールガスで初発菌を殺菌し、増殖を抑えます。
どういったものに・・ 水分を保持したい食品に適しています。
食感 しっとり感が保て、作りたてに近い状態を保てます。
扱いやすさ 間違ってナイフなどで切っても粉が散ることがありません。
種類 食品に応じた香りの選択ができます(オプション)。
包装材料の選択 安価なOP/CP等の選択が可能です。
食品メーカーの作業性(添加) 時間的に緩やかな作業が可能です。
    FD自動投入機により生産性が大幅にアップします。
    製品にパルプのコシがあり、包装作業に適しています。
(使いかけの保存)
軽い脱気シールで大丈夫です。
(使用後の)廃棄 燃えるゴミとして処理できます。



フレッシュドット製品仕様


YW( ウェハータイプ) 含浸量:0.5〜6g (6.5g 以上は別注となります。)
 
YF( フルカバータイプ) 含浸量:0.5〜8g
 
YS( フルカバー片面蒸散タイプ)含浸量:0.5〜8g



フレッシュドット鮮度保持のメカニズム

1.フレッシュドット鮮度保持メカニズムの概要

メカニズム

フレッシュドットに含浸されたエタノールを主成分とした鮮度保持液はその側面から徐々に蒸発します。 初期段階においてはヘッドスペース(食品包装内の空間)を満たすために速い蒸発速度で蒸発し食品やその水分に吸着されます。 食品の表面を被うことによって、包装内に混入した、腐敗や食中毒の原因となる微生物の増殖が進行する前に鮮度保持の効果を発揮します。 ヘッドスペース内の蒸気と食品に吸着された保持剤が平衡状態になった時に、見かけ上の蒸発は停止します。 もし包装材料のエタノールガスバリア性が完全であれば鮮度保持効果はそのまま永続します。したがって、包装材料の選定は非常に重要です。


2.フレッシュドット選定のポイント
食品の性質、特にその大きさ(表面積、重さ)と水分活性値(Aw)から必要な鮮度保持剤の量を計算しフレッシュドットのグレードを選定します。

3.フレッシュドットの品揃え
YW(ウェハータイプ)
@蒸散速度が速く、初期効果が大きい
A食品容量に応じて、鮮度保持剤の大きさ変更が簡単にできます。
Bウェハータイプは自動投入機への対応が可能です。
 
YF(フルカバータイプ)/YS(フルカバー片面蒸散タイプ)
@YW(ウェハータイプ)に較べ、蒸散速度が遅く、食品へのアルコール液付着が少ないです。
A連包タイプは、自動投入機への対応が可能です。
B取り扱いが容易です。




水分活性について

1.微生物が生きるのに必要な「自由水」
アルコールによる鮮度保持細菌やカビなどの微生物が成育するには水分が必要です。そのために、食品の長期保存には昔から「乾燥させること」が有効な方法でした。その水分は単なる水分量ではなく、水分の存在の仕方が微生物が成育できる形かどうかが重要です。水分の存在の仕方には「結合水」と「自由水」があります。食塩や砂糖等と結合しているのが「結合水」で、これは微生物の成育には適しません。物質と結合せずに存在するのが「自由水」で、食品の保存にはこれを減らすことが有効なのです。塩鮭や羊羹のように食塩や砂糖によって長期保存しているのはこれを利用したものですが、最近は減塩や甘さ控え目によって保存期間が短くなる傾向にあります。

2.食品に含まれる「自由水」の多さが水分活性値Awです
個々の食品の自由水の多さを数値で表したものが水分活性値(Aw)です。水に物質を溶かした時、それによって水が利用されるため、水蒸気圧が低下します。その水蒸気圧と何も溶かさない純水の水蒸気圧の割合が水分活性値(Aw)です。

          Aw=水溶液の水蒸気圧/純水の水蒸気圧




投入必要量の目安

例)400gのカステラを短期間保存する場合、何グラムのフレッシュドットを入れたらよいか?

@

食品の水分活性値を測定する。(水分活性測定装置)→AW O.88あったとする。
A 水分活性値と食品重量から100g当りのフレッシュドット必要量を得る。→約0.5g
B 400gのカステラには 0.5×400/100=2.Og → フレッシュドット2.Ogを入れる。

各水分活性値でのフレッシュドット必要量(食品100g当り)
水分活性値 0.60 0.65 0.70 0.75 0.80 0.85 0.87 0.90 0.95 1.00
長期保存 0.10 0.15 0.20 0.27 0.40 0.55 0.73 1.10 2.25 4.00
中期保存 0.10 0.15 0.20 0.27 0.30 0.38 0.55 0.80 1.51 3.00
短期保存 0.10 0.15 0.20 0.27 0.30 0.38 0.46 0.61 1.20 2.59



食品100g当りのフレッシュドット投入量算定の目安

フレッシュドット投入量 食品の種類 水分活性値
T.2.0g以上の投入 必要
@板付けかまぼこ
A食パン類
B切り餅類
0.983
0.937〜0.9601
0.924〜0.948
U. 1.0g〜2.0g投入
Cまんじゅう類
D力ステラ・スポンジケーキ類
Eカスタードクリーム・レーズン入り焼き菓子
Fどら焼き、中国人形焼、紅葉焼
Gイングリッシュマフィン、パウンドケーキ類
H生ラーメン(通販用)
Iスイートポテト、黄卵入り菓子
0.866〜0.1906
0.864〜0.880
0.864
0.863〜0.910
0.863〜0.932
0.863
0.841
V. 0.5〜1.0g投入
Jバウムクーヘン類
K中国月餅
L中国産高級柿
0.765〜0.863
0.762〜0.825
0.751
W. 0.5g投入
M正月用しめ飾り
N煮干し小魚
O味付ビーフジャーキー、イカ珍味類
0.668
0.65
0.642〜0.810





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